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アメフト問題。

日本大学と関西学院大学のアメフトの試合で悪質なタックルがあった問題です。

自分もこどもたちと一緒にスポーツをしている立場として色々と思うところがありました。
あくまで自分の個人的な意見ですがここに綴りたいと思います。

日大アメフト部の学生さんが会見を開いて謝罪しておられました。
二十歳の学生が公の場に顔と名前を出して。
アメフトをやっていて代表経験もあるそうで見た目は大柄でしっかりとしている印象を受けますが、まだ二十歳です。
自分が二十歳の時を思い返すと、彼が会見をしたことはとてつもない勇気と決意が必要だったと思います。

もちろん悪質なタックルは賞賛できるものではありません。
しかし、ミスは誰にでもあります。サッカーにおいてもプロ選手が相手を故意に蹴ったりしてファールをもらうこともあります。
今回はそれが命に係わる危険なタックルだったのでとても悪いことなんだと思います。
しかし彼は謝りました。顔と名前を出して。

そして、「アメフトを辞める」と言っています。

とても悲しいこと、、、というか怒りですね。

自分はこどもたちにサッカーを教えています。教えているという言い方は好きではありませんが。

「なんの為に」

これをよく考えます。
勝つ為でしょうか。上手になる為でしょうか。プロを育成する為でしょうか。運動能力を上げる為でしょうか。
団体行動ができるようになる為でしょうか。有り余ってる元気を開放する為でしょうか。
どれもとても良いと思います。

でも自分が1番大事にしていることは、

「嫌いにならせないこと」

です。自分たちのところに来てくれて「サッカー嫌い」「サッカー楽しくない」にはしたくないんです。
なんとなく消極的な言葉にも聞こえるかもしれません。もしかしたら自信がない裏返しなのかもしれません。でもこれを大事にしています。
サッカー・フットサルが好きになってくれればとても嬉しいです。
サッカーを通じてスポーツが好きになってくれればそれも嬉しいです。
サッカーやってて「なんかちがうな」って気づいて他に好きなこと見つけてくれたらそれでいいです。それも嬉しいです。

好きなことを一生懸命考えて一生懸命がんばるこどもが見たいんです。
だから大人がこどもの選択肢をとっちゃいけないと思うんです。
好きだったスポーツを大人が嫌いにさせちゃいけないと思うんです。

大学のアメフト部だから色々と事情はちがうでしょう。厳しい言葉や教育やストレスも必要なんでしょう。きっと。
もしかしたら監督やコーチが本気で彼を日本を代表する選手にしたくてつい行き過ぎた指導をしたのかもしれません。
でもさ、今自分たちがやっていることのその先が、今見ているこどもたち一人一人のその先が、こういう風になってしまうこともあるのかと思うととても悲しいです。
そして指導者たちには憤りを感じます。

その後の大学や指導者の対応、メディアの報道の仕方、色々思うところはありますがそれは自分が言及することではなく。

改めて、あのタックルはとても悪質でした。とても良くないです。
でも、彼は過ちを認め、とても勇敢に謝りました。
そして彼にアメフトを辞めると言わせた指導者たちにはとても重い罪があると思います。

個人的な意見でした。。

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