ブログ 3ページ目
試合に出られないチームなんておやめなさい。
「試合に出られないならやめちゃいな」
もし小学生の子どもがチームで補欠で、試合にも出してもらえない状況であればそのチームはやめてしまった方が良いかもしれません。
先日、こんな話を耳にしました。
「うちの子が全然試合に出してもらえないんです。そんな重要な試合でもない状況でも。」
チームが勝利を目指す上で、実力差があり試合に出られるメンバーが限らでれるのは当然のことです。
それが中高生以上、または大人であればしょうがないと受け入れることかもしれません。
しかし、小学生のうちは試合に出ることはとても大事です。
試合で学べるもの、試合でしか経験できないことは多くあります。
補欠でも試合に出るチャンスを与えてもらうべきです。
負けたら終わりのトーナメント戦やその一点で次のステージへ勝ち上れるかどうかが決まる試合で、
1点でも多くの得点で1点でも少ない失点で勝利を目指すことは監督やコーチ、指導者の責務です。
でも小学生のうちの試合はそのような状況じゃない試合ってめちゃくちゃたくさんあるんです。
そのような状況でも勝利だけに固執し試合に出るメンバーを固定して
補欠メンバーが試合に出られないことは指導者の怠慢か実力不足です。
小学生のサッカープレーヤーひとりひとりを育てることも勝利を目指すことと同じく責務なのです。
そんな指導者のチームはさっさとやめた方が良いでしょう。
大人が就職先・転職先を探す時に何千何万という企業が日本にはあるように、それと同じくらい日本には無数のサッカーチームがあります。
そこからまた選べば良いだけです。
高校野球(甲子園)を野球人生のひとつのゴールに定めている子どもはたくさんいると思います。
しかし、小学生サッカーを、サッカー人生の終着点に決めている子どもを見たことはあるでしょうか。。
小学生のうちのサッカーは通過点でしかありません。集大成ではありません。
現状が「補欠」という立ち位置の小学生でも、今後大きく成長したり大化けする可能性は無限にあります。
試合に出られないということは、その可能性を指導者である大人が奪っているということです。
事実として、日本サッカー協会は小学生全員が出場機会を得られる状況で試合形式を組むことを推奨しています。
小学生サッカーが8人制だったり、あるいは低学年で5人制サッカーだったりするのも多くの子どもたちが出場機会や試合に関わる機会が得られるようにすることが狙いです。
それ以外にも前半・後半というくくりだけでなく全員が出られるようにするセット数を組んで試合をするなどの創意工夫が小学生サッカーの指導者には求められています。
同じ指導者の立場として、「接戦」「負けたら終わり」「得失点差で争っている」そんな状況であれば出場できない子が出てしまうことも理解できますが、そうではなく、どんな試合でも出られない状況なのであれば小学生のうちはさっさとチームを変えることをおススメします!
試合に出られていない子を持つ保護者さん、子どもの為に是非ご検討ください。
量より質より『継続』
子どもたちが、一番手っ取り早く成長する方法は、言うまでもなく練習をすることです。
その練習をするうえで何が1番大事かというと、
「毎日続けられるか」
という点だと考えています。
量や質を気にするより継続できるかです。
子どもが自然とお箸を使えるようになるのも1日3回お箸を使うことを毎日続けているからでしょう。
「土日は朝から夕方までずっとボール蹴ってたよ!」
「今日の練習はめちゃくちゃがんばった。集中してできた」
よいうことより
「毎日10分の自主練を1日も欠かさずやった」
という方が重要だと僕は思います。
時間の長さや量に関わらず「1日も欠かさず」というところが大事なポイントです。
毎日続けることができるメニューを考えることも大事です。
無理なく、ムダなく、ムラなく継続しましょう。
少し前の話ですが、今年の夏休み、スクールに通う子どもたちと7日間の「毎日朝練」という企画を行いました。
毎朝8時~9時の1時間、自由参加で小学2年生以上を対象に行いました。
その朝練を1日も休まず皆勤した子が3人いました。
もちろん、毎日朝練に来たから超えらいとはいうことはありません。
夏休みだから家族と過ごしたり、外出したり、普段できないやりたいことをしたりすることの方が重要だと思います。
ただ、その3人の子は1日も休まず朝練に来たこということは事実で、そして確実に成長しました。
3人はいずれも小学校低学年で一つの継続を最後までコンプリート出来たことはとてもすごいことだと思います。
もちろん本人たちの自信にもなるでしょう。
継続というのは、本当に難しいです。
「毎日腕立てしよう」
「ダイエットの為に食事を制限しよう」
「新しい勉強を始めよう」
といってもほとんどの大人が毎日は続けられていないと思います。
「今日くらいはいいか」の連続だと思います。
それでも、親は子どもに「勉強しなさい」「練習しなさい」と言ってしまいます。
継続の大変さは大人の方が理解しているはずです。
まずは継続できるために親御さんが協力できることは、
子どもが好きなことを毎日継続できる範囲でメニューを組んであげましょう。
そして毎日継続できる環境を整えてあげましょう。
大変だと続かないので
・好きなことを
・無理なく
・ムダなく
・ムラなく
をポイントに!
傾聴力と主張力
現在、Jリーグのチェアマンをされている村井さんが、10年以上にわたり世界で活躍を続けているサッカー選手について、その人たちの共通点はなんだろうとを調べてみたことがあるそうです。
その共通点を探った結果、
圧倒的なテクニック、
人並外れたフィジカル、
常に平常心を保てるメンタリティーの持ち主
など、
サッカーに必要なスキルとして真っ先に想像がつくものではなかったそうです。
活躍を続けている選手たちはみな共通して
「傾聴力」が高い
という結果が出ました。
傾聴力。つまり話を聞く(聴く)力です。
僕が見ている子どもたちも成長のスピードが速い子たちは共通して、
しっかり話を聞いていて説明や指示に対しての理解が早いです。
すごい眼差しで話を聞いている子もいれば、
全然聞いてないようで意外と聞いてる子もたまにいます。(笑)
そして、聞いて、理解して、自分の考えを伝える「主張力」が優れている子はさらに成長スピードが速いです。
傾聴力と主張力。
つまりコミュニケーション能力です。
サッカー(フットサル)は足でボールを扱うスポーツで、ミスすることが当たり前のスポーツとも言われています。
また個人競技ではないので、自分だけが上手くいっても仲間と上手くいかなければ結果はついてこない場合が多いです。
長くサッカーを続けている選手であれば監督とソリが合わなかったりに思うように使ってもらえなかったりする経験もあると思います。
そんなうまくいかない状況を、考えて、人に聞きながら、自分の考えも主張できるコミュニケーション能力で何度もリカバリーしてきた選手が長く活躍を続けているという事でしょう。
コミュニケーション能力は、当然、サッカー以外の社会においても役立ち、多くの場面で自分を助ける武器となります。
好きなスポーツを通じてコミュニケーション能力を上げて、子どもたちがどの世界に進んでも成長や活躍ができることにつながると良いですね!
指導<環境
良い指導者のもとでサッカーを教わりたい。
親であれば誰もが思う事でしょう。
では、その良い指導者とはなんでしょう。
教え方が分かりやすい人でしょうか。
すごくサッカーフットサルが上手な人でしょうか。
経歴やライセンスがあるでしょうか。
それとも子どものヤル気を出させてくれる人でしょうか。
良い指導者と言っても色々な考え方があると思いますが、
僕自身がいつも考えることは、良い指導者とは「その子にとってより良い環境を作れる人」だと思います。
子供の成長は環境によって大きく左右されます。
どんな指導者に出会うかよりどんな環境に身を置くかの方が大事です。
環境、それは周りのすべてのことです。
育った場所や家庭環境、家族構成、通っていいる学校やクラス、よく遊ぶ友達、所属しているクラブチーム、その他の習い事、そして出会う指導者、など。
つまり指導なんて環境の一部にすぎません。
実績のある指導者のもと行けば良い選手になる、良い選手に教われば上手くなるなんてことはありません。
でも、親や指導者が環境を作ることはできます。
子どもの習っているスポーツを未経験のお父さんが一番の指導者になったり、ちゃんと習ってないのに仲の良い友だちとたくさん公園でサッカーしてたら上手になったり、指導者は置き物的な感じだったけど良きライバルがいて良い刺激になった、なんていうのも
良い環境を作れているということだと思います。
ちなみに僕が意識していることは「環境+刺激」です。
いつも同じクラスでやっている子に違うクラスを体験させたり、別のスクールでのワンデイレッスンをおススメしたり、プロの選手に来てもらって本物の技術を見てもらうことにはそういった意味があります。
子どもの成長には指導より環境です!!
5/20日本小児科学会発表 小児の新型コロナウィルスに関する医学的知見
5月20日に日本小児科学会による
「小児の新型コロナウィルス感染症に関する医学的知見の現状」
が発表されました。
下記リンク↓↓
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200520corona_igakutekikenchi.pdf
新型コロナウィルスに関して少しずつ証拠や科学的根拠、エビデンスと言われるものが増えてきました。
その中で、
●小児COVID-19症例は無症状〜軽症が多く、死亡例は少ない
●学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しい
●教育・保育・療育・医療福祉施設等の閉鎖が子どもの心身を脅かしている
●COVID-19が直接もたらす影響よりもCOVID-19関連健康被害の方が遥かに大きくなることが予想される
と言っています。
コロナによる健康被害より、それに伴った外出自粛やこみゅけーしょんの影響による栄養・健康面での不安の方が遥かに大きい
ということですね。
このブログでも以前から、子どもの健康についてこの期間に運動や生活リズムの習慣を崩さないように訴えておりましたが、
サッカーのコーチが言うのと専門のお医者さんが言うのとでは影響力も説得力もちがいます。(笑)
是非、保護者の皆さんには改めてご検討いただきたいと思います!
6歳~8歳 重要なのは「技術」の習得より『動作』の習得
運動能力に関わる神経系統は生まれてから5歳頃までに80%まで成長し、12歳までにほぼ100%に達します。
神経が発達し、100%に達するまでの4~12歳までの間に神経経路へ刺激を与え、色々な運動をさせることは運動能力の向上に大きく役立ちます。
運動の発達時期として一般的に、
3歳~8歳ごろをプレゴールデンエイジ
9歳~12歳ごろをゴールデンエイジ
13歳~15歳ごろをポストゴールデンエイジ
と言います。
9歳~12歳のゴールデンエイジとは
その名の通り子どもの運動能力、身体能力が著しく発達する時期のことです。
一度見たものをすぐに実行できたり技術の習得も含めてなにかを習得するのに大きな成長が期待できます。
その前段階の
6歳~8歳のプレゴールデンエイジは
まだ運動能力が低く、逆に言えば伸びしろがたっぷりある年齢です。
この時期にさまざまな遊びやスポーツを体験させることが重要と言えることでしょう。
<まとめ>
大事なことは、、、
6歳~8歳のプレゴールデンエイジの時期に
特定のスポーツに特化してその技術の習得に時間をかけることよりも様々な運動をして動きの習得に時間をかけることが重要です。
技術<動き
に時間をかけましょう。
幼児期にやるべき運動
↑このような絵を見たことがある人も多いのでないでしょうか。
人の運動神経は6歳までに80%決まると言われています。
つまり6歳までの幼児期にいかに運動をするかという点がとても重要です。
幼児期の運動で大事なことは、何かのスポーツに特化することよりも様々な遊びの中で色々な動きを経験することです。
子どもの運動神経が良いとか悪いとか決めてしまうのではなく、動きの量と種類を増やすことがとても重要です。
幼児期におすすめの運動はこちら↓
どれも「遊び」ですよね。
そんなに難しいことをする必要はありません。
親子で一緒に遊ぶことで、親は子供のトレーナーになれるわけです!
その「遊び」がなかなか難しい時期になってしまいましたが、人の少ない時間帯や広い公園などを選んでたくさん遊ばせてあげたいですね!
一流選手の「止める⚽蹴る⚽」
メッシ×アウベスによるパス交換
香川×ロイスによるパス交換 イニエスタの試合前アップ
サッカーをやるうえで、一番基本の作業が「ボールを止める(トラップ)」「ボールを蹴る」ですね。
一流選手たちこそこの「止める・蹴る」にこだわっています。
新しい技ができるようになっても複雑な練習をするようになっても
この一番基礎の作業をとても大事にしています。
僕が今まで会ったプロサッカー選手もプロフットサル選手も上手ければ上手いほどこの一番基礎の作業にこだわっています。
実際に子どもたちを指導する時に
思ったところにボールを止めること
思ったところにボールを蹴ること
に関しては80点、90点ではなく
「100点満点を目指そう!」
と伝えています。
そして極論を言えば、
この「止める・蹴る」にこだわれるかどうかが
成長できるか、できないか
上手くなれるか、そのままか
選手になれるか選手になれないか
の差だと思います。
難しい技や複雑な練習も大切ですが
もう一度、基礎基本を見直してみましょう!
今こそ運動をしてください!!
保護者の皆さん、子どもたちに運動をさせてください。
コロナウィルスの影響により4月から通常のスクール活動を停止し、個別指導及びグループレッスンでの活動を始めました。
もちろん今月休会している会員の方もいらっしゃいます。
スクール活動の突然の転換にも対応してくださる保護者の皆様、そしてご配慮頂きお休みしてくださる保護者の皆様にも心から感謝しています。
4月から始めた個別指導及びグループ活動では
○屋外開催(公園などの換気の良い場所)、人数制限
○コーチのマスク着用
○練習前後の手洗いうがい消毒
を徹底し密閉、密集、密室の3つの「蜜」を回避し活動を行っております。
比較対象は色々ありますが、学校や学童、保育園よりはるかに健全な環境で行えていると思います。
3/2(月)から小学校が休校措置となり、そのまま春休みに突入し1ヵ月が経ちました。
そしてコロナウィルスによる外出制限の影響もあり、残念ながら、
子どもたちの体力・集中力・理解力は著しく低下しています。
本当に残念な話ですが、4月から始めた個別指導・グループレッスンを通して肌で感じた現実です。
・すぐに疲れてしまいます。
・できていたこと(できるようになってきていたこと)ができなくなっています。
・以前出来た少し難しい練習も、頭で理解し体で実行することができなくなっています。
・たった1時間の練習でとても疲れて、怪我や故障が普段より格段に多く発生しています。
子どもたち全員とは言いませんが、ほぼ全員です。
学校がなくなり、早寝早起きのリズムも無い、45分間座って先生の話を聞く機会も無い、体育ももちろん無くて、友達と休み時間に遊ぶこともじゃれ合うことも無い。
学校時間外で言えば子どもたちにとってのルーティーンである習い事もほとんどがお休み、外出自粛によりお友達からの遊びの誘いも少なくなった。
まだ、自分から運動したり、ボールを蹴ったりする子は良いです(サッカーコーチなのでサッカーで例えますが)。
しかし、もともと自分から運動をする習慣のない、学校の体育や習い事だけで運動を行っていた子は本当に危険です。
この状況で、子どもたちの体力・集中力・理解力が低下するのも当然かもしれません。
それほどまでに今回のコロナウィルスによる影響は大きなものになっています。
しかし外出自粛しても、全く運動をせずに免疫が下がって感染しやすい体になってしまっては本末転倒です。
僕たち今の大人が、子供のころに経験していないことを今の子どもたちは経験させられています。本当にかわいそうです。
大人が衰えていくのとはわけが違うんです。ほっといてもアホみたいに成長できる子どもの時期は今しかないんです。
そんな年頃の子たちが目に見えて衰えています。
僕は、政府や都からの外出自粛要請に反対しているわけでは全くありません。
自分自身、立場を考え外出は控えています。公共交通機関も利用していません。府中市からも全く出ていません。もちろん人混みに行くこともありません。
少し前まで経済活動や社会活動を止めてはいけないと思っていましたが、1番大事なのは間違いなく「命」です。
今、コロナウィルス感染拡大防止の為、できることは全てやらなければいけない局面です。
そして自分自身も感染しない為にできるそれぞれが最善を尽くさなければいけない時です。
かからないように外出を控える、人と会わないようにする、それはもちろん大事ですが、
一番大事なのは健康でいることです!!
外出自粛は目的ではありません。
一番大事な「命」を守る為の手段です。その「命」を守る為に運動をしましょう。
これを読んでくれた保護者の皆さん、「必ず!」子どもに運動をさせてください。一番大事な命を守る為です。
もし、心配なら早朝に人が少ない場所で運動すれば良いじゃないですか。子どもたちが減った18時過ぎでも今の季節ならまだ明るいです、その時間に運動させてください。それも心配なら自宅内で運動してください。できれば青空の下で思い切り走らせてあげたいですが、全くしないよりはマシです。
今、個別指導やグループレッスンに参加している子どもたちも、普段の運動を怠って基礎体力が低下してしまってはサッカーの技術向上云々のレベルではありません。
「今」を生き抜く為にも、「未来」を支える子どもたちの成長をコロナなんかのせいで止めない為にも、
手洗いうがい、食事、睡眠はもちろん、必ず運動もしましょう。
どんな練習をする上でも1番大事な事。
普段の練習から、子どもたちにいつも言っていること。
「練習に意味を持たせる」
さすがに幼児や一年生くらいの子たちには難しい言葉ですが。。
サッカーの練習方法やトレーニングメニューは数多くあって、
どういうメニューが一番良いのか。
どう言えば子どもたちが一番わかりやすくて、一番近道なのか。
どんなコーチが一番良いのか。
どれも実はあまり重要じゃないです。
例えば、良いコーチに最高のメニューをしてもらっても
本人が「ただやるだけ」では成長はありません。
逆に、サッカー経験のないママパパと一緒にボールを蹴る場合でも自分で意味を持たせることができれば成長に繋がります。
例えば、試合中のある場面をイメージする、ずれたパスが来た場合の練習になる、など自分で意味を後付けするわけです。
成長の早い子や上達の早い子はこの「意味を持たせる」ことを無意識にやっていることが多いです。
良いトレーニングメニューはインターネットでいくらでも出てきます。 教え方が上手(弁がたつ)コーチもYouTubeで出会えます。
つまりそういう情報はいくらでも入手できる時代です。無料で。
だからあまり重要ではないわけです。
我々コーチの一番の仕事も、子どもたちに「ただやるだけ」にさせないことです。
どんな時でもどんな練習でも
‶意味″を持たせることが出来るか
が成長の鍵です!